フレドリック・W・テイラー

『科学的管理法』を唱えた人です。そのキモは、次です。

1.背景

当時の工場労働では、組織的怠業が問題となっていた。

2.「科学的管理法」

組織的怠業に対応するため、次の方法をもつ「科学的管理法」を提唱した。

(1)動作研究と課業の設定

ストップウオッチを利用して動作を研究し、熟練工の作業をもとに、「標準」を設定した。一日の一人当たりの標準作業量を課業として定めた。

(2)出来高払制

課業をもとに、これをこえた場合には高い賃率を、達しなかった場合には低い賃率を適用した。

(3)機能的職長制

工員の教育手段として、機能的職長制をもうけた。

3.批判

・科学的管理法は生産現場のマネジメント手法にすぎない

・単純作業の繰り返しにより人間疎外を促進する。